- 2009年4月20日 15:56
- 日記
人生のパートナー"夫婦"
配偶者がうつ病になった場合、それを支えるのはもう一方の配偶者となる。
短期間で回復すればまだ良いが、長期間の療養が必要なひとも当然いる。
その介護や相手をしているのが、しだいに苦痛になってくることもあるだろう。
ある主婦がうつ病の旦那と別れたいという悩みを抱えている。
読売新聞に掲載されていた『うつ病の夫と別れたい』という相談内容を紹介しよう。
うつ病の夫と別れたいhttp://www.yomiuri.co.jp/jinsei/shinshin/20090419-OYT8T00282.htm?from=yoltop
結婚して20年近くになります。中学生と小学生の子どもがいます。10年ほど前から、うつ病を患っているサラリーマンの夫のことで相談させてください。夫は仕事のストレスからうつ病になりました。私はこれまで、夫を支えようと頑張ってきました。通院し、薬を飲んだおかげで、最悪だったころに比べればよくなっていますが、まだ元通りにはなっていません。今も毎日のように、暗い顔で会社の愚痴を言います。朝からです。私は聞くのが怖くて避けようとさえしてしまいます。
最近では、私の方が不安定で、うつ病になりそうです。夫と一緒にいるのが苦痛なのです。もう少し私に収入があれば、離婚したいとさえ考えるようになってきました。私は非情でしょうか。夫とどう向き合えば、いいのでしょうか。(東京・R子)
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うつ病は的確に治療すれば、7割くらいの人が1年以内にほぼ回復します。ただ、たとえ治療法は正しくても、2割弱の割合で、なかなか治らず慢性化するケースがある。そういう場合には、ご家族、特に配偶者のご苦労はいやが上にも増してきます。もちろん、治る可能性は常にあるのですが、その時期を予測できにくいために希望が見えず、配偶者自身もうつ病になりかねないのです。この問題は真剣に考えねばなりません。一つのポイントは、一人で抱え込まないことです。たとえば、「うつ病の配偶者の会」等も出来ていますし、保健所等でうつ病の家族会を開いている所もありますので、参加してみてはどうでしょう。互いに共感したり、対応法へのヒントが得られるかもしれません。また配偶者の執筆した体験記もいくつか出版されています。たとえば細川貂々(てんてん)さんの「ツレがうつになりまして。」(幻冬舎)は、うつ病に苦しむご主人と、その妻である作者の闘病生活をユーモラスに描いた漫画です。たかが漫画と言うなかれ、配偶者の対応法、うつ病の再発予防法など、専門家から見てもうなずける内容です。参考になる面もあるかと思います。
(野村 総一郎・精神科医) 2009年4月19日 読売新聞
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